2022年からBunkamuraとKバレエ トウキョウがコラボする「Kバレエ・オプト」の新制作『シンデレラの家』
の公開リハーサルが2月28日に行われた。
K-BALLET Optoは現代の社会問題をフォーカスし、ダンス作品を通して意義の深いテーマを世界に発信している。2023年の前作はプラスチック汚染をテーマにした「プラスチック」を上演し好評を博した。
そして今回は、「シンデレラ」の物語を現代に置き換え、家族の介護や世話に追われるヤングケアラーの少女を主人公に設定。家族との愛や憎しみの狭間で苦悩する少女が、どのように希望に見出していくのかというストーリー展開となっている。原案は詩人の最果タヒ。音楽は古い電化製品を駆使する異才の音楽家・和田永が担う。
本作ではおなじみのガラスの靴も王子も登場しないが、ガラスの靴の代わりに、黒い長靴を履いて登場する新しい
キャラクターが誕生する。振付・演出のジュゼッペ・スポッタは欧州で活躍中の先鋭振付家。
「主役のシンデレラは責任を持つものが多過ぎる。そうした暮らしを強いられている彼女がどう判断し、いかにバランスをとっていくのか。そうした事をメッセージとして伝えたい」と熱く語る。
公開リハーサルでは、大きな四角形の木の枠をダンサーたちが巧みに操り、躍動感とスピード感に溢れ、予測できない展開に目が離せない。
ゲストダンサーは森優貴、酒井はな、白石あゆ美の豪華な顔ぶれと、岩井優花、[OK1] 小林美奈、杉野慧、吉田周平のK-BALLETトップダンサーたちが出演。ゲストダンサーたちとどのようなケミストリーが生まれるのか、今から楽しみだ。
K-BALLET Opto『シンデレラの家』演出家が語る、もっと本番が楽しくなる鑑賞ガイド
K-BALLET Opto『シンデレラの家』
2024年4月27日(土)~29日(月・祝)東京芸術劇場 プレイハウス
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