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〈BALLET TheNewClassic 2024〉『別れのパ・ド・ドゥ』新作リハーサルレポ―ト



2022年8月に開催され、全公演完売した〈BALLET TheNewClassic〉の第2弾が、8月2日(金)と3日(土)に新国立劇場 中劇場で上演される。


舞踊監修はKバレエトウキョウ・プリンシパルの堀内將平が務め、新作も発表する。ベルリン国立バレエ団次期プリンシパルの佐々晴香が、新作のコンテンポラリー作品に出演するほか、中村祥子と中島瑞生の『別れのパ・ド・ドゥ』、二山治雄のソロ『白鳥の湖』よりオデット、鈴木絵美里の『Impression of Perception』など、ここでしか観られない作品が並ぶ。第2部の12名が総出演する『ショパン組曲 〜バレエ・ブラン〜』も大きな見どころの一つ。


6月23日都内のスタジオで『別れのパ・ド・ドゥ』のリハーサルと衣装合わせが行われた。本作は、視力を失いながらも踊り続けたキューバ国立バレエ団の伝説的なプリマ・バレリーナ、アリアシア・アロンソからインスピレーションを受け、制作。中村祥子、相手役を中島瑞生が配役された。


振付の堀内將平は作品について、「『オネーギン』や『椿姫』のように、表現力を重視した作品を創りたいと思いました。超絶技巧というよりは、穏やかなステップの中に、演技で多く魅せる要素を取り入れたい。音楽については、かなりの数の曲を聴きましたが、悲しいけれど繊細で切ない曲を選びました」


スラリとした長身の中村祥子と中島瑞生が立って並んでいるだけで、すでに物語がはじまるような雰囲気に惹き込まれる。付かず離れずのふたりのパ・ド・ドゥが繰り返される中、堀内はふたりの側に立ち、リフトのタイミングや角度を入念にチェック。


「いったん距離を取ってから、再び追いかける感じに」

「スムーズに行き過ぎないで、もっと溜めてオフバランスでもいいかも」

「ワンテンポ間を取ってから、受け止めるサポートをしてあげて」

「ふたりで周りながら溶けてゆくように」


中村は目が不自由な設定なので、どんなに熱いパ・ド・ドゥを繰り広げ抱擁しようとも、ふたりの目線がけっして混じり合うことはなく、一層切ない。

そして、衣装合わせでふたりが再びスタジオに表れた途端、スタジオがパッと華やいだ雰囲気に一変。周囲からも溜息が漏れるほど。たった数回のリハーサルとは思えないほど、作品の世界観が見えてくる。これからさらに磨きをかけ、どのような物語を見せてくれるのか期待がかかる!


※詳細なプログラムは下記ご参照


〈BALLET TheNewClassic 2024〉

2024年8月2日(金)、3日(土)新国立劇場 中劇場

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